お寺からのメッセージ

2018

2如月

February

「新しい年」

新しい年を迎え、皆様方の多くは初詣に行かれたことでしょう。「一年の計は元旦にあり」と申しますが、本年も良い年でありますように、ご縁があるまたは近所の神社や寺院に参拝されたことと存じます。しかし、初詣はしてもお礼参りをする方は、果たして何人いるのでしょうか?

以前四国八十八か所を参拝した際に気になるものがありました。本堂、大師堂とお参りしていますと、札所のお寺お寺によって様々なものが奉納されています。

その中ある札所に奉納してある一枚の色紙に目が留まりました。そこには、「苦しい時、悲しい時、仏様を呼ぼう。楽しい時、喜びの時、仏様に感謝しよう。」とありました。

高野山に参拝するお遍路さんの中には、お四国参りを始める際に無事を祈りお参りし、そのご無事八十八か所を廻り終わり、お礼参りで高野山へ参拝する方もいらっしゃいます。

今いる自分は、何人の目には見えない大勢の人に支えられ生かされていることでしょう。

普段照れくさくて言えない「ありがとう」を楽しい時喜びの時に家族や友人といった身近な人に伝えたいものです。

 

群馬 醫光寺 空井秀雄