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メッセージ
薫 陶(くんとう)2008年6月六月十五日は、弘法大師さまのお誕生日です。神童といわれたお大師さまが成長されて、世の人々を幸せにするための、仏さまの偉大なお働きをなさったのは、父君・母君の薫陶があったからでした。
薫陶というのは、香をたいてかおりをしみこませ、粘土を焼いて陶器を作り上げるように、徳を以て人を感化し、すぐれた人間を育てることをいいます。(広辞苑)
若い世代の人は、マニュアルブックに従って、携帯電話やパソコンを巧みに使いこなします。しかし子育てとなると、話は違います。
育児書もマニュアルブックの一種ですが、「人を幸せにしてあげられますように」などということは、それには書いてありません。でも、わが子に対するそうした基本的な願いは、親から子へ、子から孫へ、代々薫陶によって伝えられていくべき、子育ての大切な智慧だったのです。
子育て真っ最中のお父さん、お母さん。どうかこのことを忘れないで下さい。
(R)