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メッセージ
年の瀬に2007年12月一枚の葉書がその家の変事を雄弁に物語る、喪中の挨拶状が届く季節になりました。非常事態に見舞われたそのお宅の人々が、その後どうしているかと案じられる年の暮です。
しかしそうした心を抱く人がどれほどいるだろうかと思わせるような世相になってしまったことも、遺憾ながら事実といわざるを得ません。
人の悲しみをわが悲しみとし、人の喜びをわが喜びと感じる。それが『仏さまのこころ』であることを、あらためて思い起こす年の暮です。
亡くなって仏さまの世界に移られた人には、仏さまの働きをしていただかなければなりません。それが弘法大師さまの教えの根幹にあることは、この毎月の葉書通信で何度も記しました。
その仏さまの働きとは、子孫の繁栄を見守っていただくことです。そして後に残る人々は、それにこたえるに足る日々を歩むことが、大切になります。
どうか、すばらしい年を迎えるために乗り越える年の瀬になりますように。
(良)